桂川の渓谷にかかる日本三奇橋 名勝 猿橋

猿橋は、山梨県大月市猿橋町猿橋にある橋です。

猿橋

猿橋は長さ30.9メートル、幅3.3メートル、高さ31メートルの木橋で、橋脚を使わずに両岸から張り出した四層のはね木によって橋を支える珍しい構造をした橋です。谷が31メートルと深いため、橋脚が立てられないのでこのような構造になっています。

歓迎 猿橋

猿橋は桂川の渓谷にかかる日本三奇橋の一つです。深い渓谷を猿が弓のように連なって橋をつくり渡る様子をヒントにしたことから、その名前がついたといわれています。

猿橋

猿橋は橋と渓谷など、周囲の自然景観との調和が見事なことから、国の名勝に指定されました。秋になるとカエデやモミジ、イチョウが周囲を錦秋に染め上げ、美しい景色を楽しめます。

猿橋(2017)

5年前の2017年にも訪れましたが、今と全く変わらぬ佇まいですね。

猿橋は抗争においてたびたび陣が張られたという記録が残っています。戦中には敵の進行を防ぐために橋を焼き落としたこともあったそうです。

猿橋

猿橋には数台止めることのできる駐車場と公衆トイレ、飲食店があります。観光地感はさほどなく、ゆったりとした気分で休憩できる癒しの空間で、駐車場から徒歩数分で猿橋まで行くことができます。

駐輪場

猿橋は甲州街道と旧甲州街道の分岐した箇所にあり、自転車でサイクリングをする人たちが多く観光に訪れるのか、自転車用の駐輪場も用意されていました。

大黒屋

猿橋の目の前には国定忠治が甲州で常宿にしていた大黒屋があり、現在は蕎麦屋として営業をしていますが、訪れた時は臨時休業していました。馬肉竜田揚げを使った「忠治そば」が名物だそうです。

山王宮

橋畔には猿王を祭る山王宮の小祠がありました。猿橋の山王祭は歴史が古く、毎年7月の第3日曜日に開催され、その年に生まれた子供を祝うお祭りとして広く知られています。神輿には今年生まれた新生児の名前を記した提灯が並び、町内を練り歩いて猿橋を神輿渡御し、その光景は大変素晴らしものだそうです。

あじさい遊歩道

猿橋のある桂川は、川に沿ってあじさい遊歩道が設けられていました。遊歩道に沿って川上に向かうと、猿橋公園に行けるそうなので、次回は散策してみたいですね。

それでは、また。

  • 2017/4/1 初版
  • 2022/2/23 更新