地上で観察 大谷石の採掘跡 大谷資料館 地上編

大谷資料館は、栃木県宇都宮市大谷町にある博物館です。

大谷資料館

大谷(おおや)資料館は、巨大な地下空間が広がる大谷石の採石場跡に作られた資料館です。大谷石は、栃木県宇都宮市大谷町付近一帯から採掘される流紋岩質角礫凝灰岩の総称です。

通路

駐車場から大谷資料館までの道のりはほぼ平坦な通路になっています。大型バスはもっと先まで行くことができるようですが、一般車は手前の広い駐車場に車を停め、そこから坑内入口まで歩くことになります。

大谷資料館

大谷資料館の坑内入口付近にたどり着くと、そこには不思議な形に削られた岩を観察することができます。

ふれあい広場 自販機コーナー

大谷石の採掘方法(技術)には「平場掘り」と「垣根掘り」という2つの掘り方があり、平場掘りは下に掘り下げる掘り方、垣根掘りは横に掘る掘り方です。不思議な形の岩は、2つの掘り方の組み合わせにより造られたんですね。

ふれあい広場 自販機コーナー

垣根掘りされた場所には、自動販売機が置かれていました。地下鉄の通路より広く感じますね。地下採掘場はとても広く、入ってしまうと休憩エリアはないので、ここで一旦休憩をしておくとよいかもしれません。

採掘跡

大谷町は宇都宮市の中心から北西約7キロメートル付近にあります。この一帯から採掘される石は、石材として優良とされています。採掘区域は、東西に約3キロメートル、南北に約6キロメートルに及びます。

採掘跡

大谷石は地上だけでなく、東西に約8キロメートル、南北に約37キロメートル、地下200メートルから300メートルの深さ、10度前後の傾斜で地下に潜り込む形で東西に分布し、埋蔵量は10億トンと推定されています。この区域以外から採掘される石は、風化によりくずれやすいなど、石材としての価値は低いそうです。

採石場

地下には良質な石材の大谷石が埋まっていることから、大谷資料館には広大な地下採掘場が存在しています。それでは、今から地下採掘場へ行ってみたいと思います。