平林寺 山門は、埼玉県新座市野火止にある山門です。
平林寺は、約40ヘクタールの広大な敷地を有する寺院です。武蔵野の自然がそのまま残された境内林は、国の天然記念物に指定されています。平林寺は、四季折々の美しい風景が広がり、都会の喧騒を忘れさせてくれる癒やしの空間です。
山門は、築350年の風格を湛える平林寺のシンボルです。江戸時代前期、平林寺が岩槻から移転された際に、現在の地に移築されました。
平林寺 山門は、県指定有形文化財です。間口3間、奥行2間に両扉を付した重層入母屋造りの楼門です。楼上には釈迦・文殊・普賢の三尊像、十六羅漢像が安置され、正面には石川丈山の揮毫による「凌霄閣」の扁額を掲げています。
山門の左右には、松永耳庵寄進の金剛力士像を配しています。正面右側には阿形像が鎮座しています。口を大きく開けて「阿」の発音を表し、邪気を払い、福を招くと言われています。
正面左側には吽形像が鎮座しています。口を閉じ、「吽」の発音を表し、魔を鎮め、平安をもたらすと言われています。山門の左右に配された金剛力士像は、単なる装飾品ではなく、深い意味と歴史を持つ仏像です。松永耳庵の思いが込められたこの像は、寺を訪れる人々を静かに見守り続けています。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。