海苔はふるさとのシンボル 大森 海苔のふるさと館 2階の展示 -海苔づくりの1年と道具-

大森 海苔のふるさと館は、東京都大田区平和の森公園にある資料館です。

大森 海苔のふるさと館

大森 海苔のふるさと館は、海苔の本場とも称される大田区にある博物館です。館内では、国指定の重要有形民俗文化財「大森及び周辺地域の海苔生産用具」などの資料の展示を中心に、地域文化を伝承しています。

大森 海苔のふるさと館 2階の展示 -海苔づくりの1年と道具-

2階は当時の様子や当時使っていた貴重な海苔切りの道具や海苔網などのの展示が行われ、海苔についての理解が深められるフロアになっています。

大森 海苔のふるさと館 2階の展示 -海苔づくりの1年と道具-

東京湾が工業地帯となる以前、大森には豊かな干潟があり、海苔の養殖日本一でした。

大森 海苔のふるさと館 2階の展示 -海苔づくりの1年と道具- 海苔下駄

海苔を育てるために海中に建たてた木や竹をヒビ(篊)と呼びます。海でヒビを建てる作業は9月中旬から始まります。海底にヒビを建てる穴をあける棒の振り棒を突き立て柄えをゆすり、振り棒の股を踏ふみ込みます。

大森 海苔のふるさと館 2階の展示 -海苔づくりの1年と道具- 海苔下駄の体験

海底に穴をあけたら、そこにヒビの根元を差し込みます。作業場所の水深によっては高さ1~5尺(約30から150センチメートル)の下駄を履き分けるそうです。図のある説明が掲示されているので、理解が深まりますね。

大森 海苔のふるさと館 2階の展示 -海苔づくりの1年と道具- 海苔下駄の体験

木や竹のヒビを建てた時代に使われた「海苔下駄」と「振り棒」が体験できるようになっていましたが、コロナ禍なので使用中止になっています。

大森 海苔のふるさと館 2階の展示 -海苔づくりの1年と道具-

映像で見るだけなく実物を見ることで、道具の大きさや構造の理解が深まります。冬の冷たい海で海苔を収穫し、朝早くから海苔を簀(さく)に付ける苦労の多い仕事をする人々に思いを馳せることができます。

大森 海苔のふるさと館 2階の展示 -海苔づくりの1年と道具-

機会があれば、再度来てみたいと思います。

それでは、また。