日本最古の振り子時計 札幌市時計台

札幌市時計台は、北海道札幌市中央区にある歴史的建造物です。

外観

時計台の正式名称は「旧札幌農学校演武場」です。

1876年に開校した北海道大学の前身の札幌農学校が、学生に強い体力を養うことを目的として作った施設で、2階部分が演武場(体育館)になっています。

札幌市時計台

当初は時計塔はなく、授業の開始や終了を告げる小さな鐘楼が屋根の上にあっただけだそうですが、発注した塔時計の機械が予想以上に大きく、時計塔を造り直して設置したことが時計台の始まりだと言われています。

時計のサイズをしっかり確認しなかったことが時計台の起源なのは驚きですね。

エントランス

札幌市時計台は2階建てのコンパクトにまとまった感じの建物です。建築後100年以上経過しているので、歩くとギシギシと床が音を立てています。

展示室

1階には、「札幌農学校の全景模型」や「時計台の概要」などの資料が展示され、札幌市時計台に関する歴史について知ることのできる大展示室がありました。

振り子時計

2階には、演武場の広い空間の他に、実物の塔時計姉妹機が展示されています。

国の重要文化財に指定された「3867号機」は、稼働している国内最古の塔時計台装置で、1日のずれは1秒程度とのことです。

時計

重力を利用した振り子の動力で稼働する時計は、間近で見ると迫力がありますね。寒いと振り子が縮んで時計が進みやすく、夏は伸びて遅れやすくなるので、毎日を調整しているそうです。

日本最古の振り子時計がある札幌時計台。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。