歴史を感じられる寺院 野中山 円成院

円成院は、東京都小平市花小金井にあるお寺です。

円成院

円成院は、西武鉄道の花小金井駅から北に400メートル、図書館や地域センター、マンション等の近代的な街区にあるお寺です。

円成院

駅から北へ進むと、朱塗りの美しい大きな山門が見えてきます。黄檗様式の山門は1994年の建立です。円成院は、野中新田開発の歴史と深い関わり合いがあり、江戸時代の多摩地区新田開発時に荒地に造られました。

円成院

境内に足を踏み入れると、美しい木々に囲まれたお堂が見えてきます。円成院は、春は八重の枝垂桜が見事に咲く、桜の名所としても知られています。

円成院

円成院の境内には、庭園が広がります。散策がしやすいようしっかりと整備されています。木の手入れなど、全てにおいて行き届いていて、とても美しい庭園です。

円成院には、七福神の石像が置かれています。見つけたのは3体ですが、その他の場所にも設置されているようです。

円成院 鐘楼

鐘楼は、1835年に建築されました。お堂はとてもシンプルな作りで、梵鐘が吊り下げられていています。

円成院

円成院の除夜の鐘は、江戸時代から続く伝統行事でした。毎年大晦日の夜、108回の鐘の音が響き渡り、多くの参拝者が訪れていました。しかし、最近になって中止になったようです。

円成院 本堂

黄檗宗寺院の円成院は、1705年に武蔵国多摩郡上谷保村(現国立市)に創建された円成院を、1727年に引寺し、野中山円成院と称して開山されたと伝えられています。

円成院 本堂

建物はその後数回改築され、1952年に大改築が行われ、さらに1994年の春に、全面的に修工されました。これらの改築や修工により、円成院の本堂は現在も美しい姿を保っています。

円成院

円成院の境内には、大きなイチョウの木があります。枝葉は大きく上に空高く広がり、秋には黄金色に色づきます。

円成院 開山堂

本堂脇には開山堂があります。開山堂は、正面に唐破風が設けられ、お習字教室などのイベントが開催されているそうです。

円成院

円成院は、歴史を感じられるとともに、地域の人々に親しまれている寺院です。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。